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モグラの対義語はモゲラさん
平均点: 5.95点 書評数: 44件

プロフィール高評価と近い人書評おすすめ

No.2 9点 ディスコ探偵水曜日- 舞城王太郎 2022/05/22 02:12
読んだのは単行本版。デカい。厚い。
本当に面白かったんだけれどもここまで他人に薦めづらいのも珍しい。まだコズミックの方が薦めやすい。
でも推理合戦パートは本当に楽しめたし、人によっては酷い真実なのかもしれないが、それまでさんざん荒唐無稽な展開があったからか、主人公の推理もおかしいとは感じなかった。今思えばあの推理について「はぁ!?」とも言わず完全に受け入れていた時点で、相当魅入られていたなこの作品に。
下巻も続々と明かされる真実が面白かったし、セカイ系的な決着も好きだ。やりすぎだと思うけども、まあのっけからしてタイムスリップとか陰部から指が出てきたりとか自由過ぎたわけだしこれくらいやらなきゃこの厚さは楽しめんよなあ。
舞城の作品は5、6冊ぐらい読んでるが、多分これが一番面白かったと思う。

No.1 6点 淵の王- 舞城王太郎 2022/03/14 18:13
読んだのは単行本版。
所謂エンタメ小説として見た場合の、ジャンルが全く分からなかった。この人の本だと毎度のことなのだが。一応ホラーミステリーと言う事でいいのだろうか?
何者か分からない恐らく生き物ではない何かによる二人称視点で話が進み、同様に何かわからない闇とそれが食い合ったりしている……ということでいいんだろうか?
その語り手の視点が「愛」、作中で異常な現象を起こしたりその「愛」を食ったりしている存在が、なんだろ? 「恐怖」とか「呪い」とかそういう奴なのだろうか……。何かの暗喩だと思ったのだが、何だと考えるとスッキリするのか分からない。
とりあえずちゃんと読めていないのは間違いなさそう。とはいえ楽しめて読めたので悪くなかった。特に第三章はよく分からないホラーなりに理論と推理が存在しており、第一章も身近にありそうな社会問題の描写に多少リアリティが感じられて程よく怖かった。第二章も青春物として自分は楽しめた。

考察してる方のページとか見てみると、なるほど後章の主人公という可能性があるのか。むしろ読み終わってから色々考える方が楽しめそうな作品っぽそう。

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モグラの対義語はモゲラさん
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