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文生さん
平均点: 5.89点 書評数: 425件

プロフィール高評価と近い人書評おすすめ

No.65 3点 プリズン・トリック- 遠藤武文 2010/01/25 12:14
江戸川乱歩賞お得意のちょっと変わった職業や設定についての詳細を語りつつミステリーを展開していくタイプの作品。
そういう意味では、交通刑務所の内情はよく書けていると思う。
ただ、受賞理由になった本格ミステリーとしての魅力があまり感じられなかった。
いろいろ謎やトリックはあるのだが、どれも無理があったり、投げっぱなしだったりでいかにも練り込み不足という感じがする。

No.64 5点 僧正殺人事件- S・S・ヴァン・ダイン 2010/01/24 12:53
童謡殺人というジャンルを確立したという意味において偉大な作品ですが、本格ミステリとしての面白みがほとんどない点が評価が分かれるところです。
サスペンスものとしても話が冗長でテンポの悪さが目立ちます。
格調高い作品なので、古き良き時代の探偵小説をじっくり読みたいという人にはおすすめですが。

No.63 5点 グリーン家殺人事件- S・S・ヴァン・ダイン 2010/01/24 12:38
良く言えば王道、悪く言えばありきたりな推理小説で現代の目から見れば突出した所は何ひとつないのですが、洋館の中での連続殺人というひとつの定型を作り出したという点では『そして誰もいなくなった』と双璧をなす金字塔的作品です。

No.62 5点 超・殺人事件―推理作家の苦悩- 東野圭吾 2010/01/24 12:32
「超読書機械殺人事件」とか結構面白いけれどミステリーのパロディとしてはベタで特筆するものはない。
マニアとしてはもっと凝ったものが読みたかったというのが正直な所。

No.61 5点 スタイルズ荘の怪事件- アガサ・クリスティー 2010/01/23 14:48
クリスティーのデビュー作で、ある有名なトリックが使われている。
ただ、このころのクリスティにはまだ作家としての超絶技巧なテクニックを持ち合わせておらず、中期以降の作品に比べると面白みに欠ける。

No.60 6点 カブト虫殺人事件- S・S・ヴァン・ダイン 2010/01/23 14:38
まあ面白く読めたがこの作者の作品に登場するトリックは過去の作品の流用ばかりで、自身のトリック創作能力はゼロなんだな。

No.59 5点 カナリヤ殺人事件- S・S・ヴァン・ダイン 2010/01/23 14:32
本格ミステリーの古典としては興味深いが、密室殺人とアリバイトリックは今となってはいくらんでも単純すぎる。
ポーカーによる心理的推理法もプロファイリングなめんなよという感じ。
歴史的価値を加味してこの点数。

No.58 4点 女王蜂- 横溝正史 2010/01/23 14:28
密室殺人をはじめとして色々本格要素を詰め込んだ作品だけど、当時としても使い古されたアイデアばかりで、使いか方にもさして工夫がないのでいまひとつ面白さを感じない。

No.57 6点 死を開く扉- 高木彬光 2010/01/23 14:13
密室トリックはユニークだが、それだけの作品。
密室ものが好きな人はどうぞ。

No.56 6点 扉は閉ざされたまま- 石持浅海 2010/01/23 14:09
多くの指摘があるように、動機に違和感がありすぎる。
動機は気にしなくていいという人もいますが、なぜ頑なに死体を発見させたくないのかという謎はこの物語の大きな牽引力となっているので気にするなという方が無理でしょう
というわけで、特異な設定下でのロジカルな本格ミステリとして非常に面白い作品なんだけど、先の動機の件と扉を開けない理由に無理があるので点数は6点がせいいっぱいだなあ。

No.55 8点 そして扉が閉ざされた- 岡嶋二人 2010/01/23 14:05
閉鎖空間での推理合戦。
独創的なトリックとかはありませんが、本格ミステリとして完成度の高い作品です。

No.54 8点 ある閉ざされた雪の山荘で- 東野圭吾 2010/01/23 11:56
東野圭吾流クローズド・サークル。
吹雪の山荘ものとしてはかなり変化球でバカミス一歩手前だけど、最後のどんでん返しは世界が反転するような感覚が味わえて心地いい。
好みの作品です。

No.53 4点 虚無への供物- 中井英夫 2010/01/22 13:27
日本ミステリー史上に残る名作だが、私には得々として迷推理を語る登場人物たちについていけませんでした。

No.52 5点 ホッグ連続殺人- ウィリアム・L・デアンドリア 2010/01/22 13:22
途中でトリックがわかった人が多いようですが私も、唯一犯行シーンが描かれる場面を読んでピンときました。
ちょっと伏線の張り方が下手なんじゃないかと思う。
ミッシングリングものとしては屈指の作品だけに残念です。

No.51 4点 不連続殺人事件- 坂口安吾 2010/01/22 13:06
本格ミステリの名作ということで期待して読んだのですが、とにかく癖のある文章、会話が読みにくいことこのうえない。その上、登場人物が変人ばかりなので感情移入できず、バタバタと殺されてもサスペンスをまったく感じないのはまいった。
トリック自体はクリスティばりの巧妙なものだが、作者の押し付けがましいミステリー観が鼻について今ひとつ感心できない。
これならばクリスティの平均作を読んだ方がよっぽど面白いと思う。

No.50 7点 リピート- 乾くるみ 2010/01/22 12:54
時間をリピートした人間が次々と怪死を遂げる。
一体、なぜ?
この謎がミッシングリンクものとして秀逸。
だが、本作品はそこに重点をおいておらず全体に冒険サスペンスっぽい構成になっている。
そのためミッシングリンクの解明自体にあまりカタルシスはない。
その点が残念。
冒険サスペンスとしてはそこそこの出来。

No.49 7点 イニシエーションラブ- 乾くるみ 2010/01/22 12:45
意表をつく結末は素直に驚いた。
これを見抜いたという人が予想以上に多いのも驚きだが。
ただ、恋愛小説としてはごく普通の話。
あのラストがなければ4点か5点の作品だろう。

No.48 7点 占星術殺人事件- 島田荘司 2010/01/22 12:38
御手洗と石岡の会話は楽しいし、あの大トリックも凄いと思うけど、ニセ札作りのくだりでトリックの概要がわかっちゃったよ。
よけいなヒントのために素直に驚けなかったのが残念。

No.47 7点 クドリャフカの順番- 米澤穂信 2010/01/22 08:43
本格ミステリとしてはたわいもないが、登場人物が魅力的で学園小説として楽しい作品。

No.46 8点 犬はどこだ- 米澤穂信 2010/01/22 08:40
軽妙な登場人物のやり取りが楽しく、事件の展開も意外さがあって引き込まれる。
そしてヒネリの効いたラストがいい。
軽ハードボイルド本格風味の傑作。

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文生さん
ひとこと
本格脳なので本格度が高いほど評価も高くなります。ただし、本格好きと言ってもフェアプレーなどはどうでもよい派なのでロジックだけの作品は評価が低めです。トリックやプロットを重視した採点となっています。
好きな作家
ジョン・ディクスン・カー、土屋隆夫、竹本健治、山田正紀
採点傾向
平均点: 5.89点   採点数: 425件
採点の多い作家(TOP10)
ジョン・ディクスン・カー(18)
アガサ・クリスティー(17)
横溝正史(11)
エラリイ・クイーン(11)
カーター・ディクスン(11)
西尾維新(10)
森村誠一(9)
竹本健治(9)
東野圭吾(9)
米澤穂信(9)