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マニアさん
平均点: 6.04点 書評数: 169件

プロフィール高評価と近い人書評おすすめ

No.19 6点 奇面館の殺人- 綾辻行人 2012/01/25 00:54
十角館から数えて九館目の館。今度は東京都の山奥、季節外れの大雪に閉ざされた「奇面館」が舞台。

事件の様々な「なぜ?」が大きなテーマになっており、それらの謎が一つの真相にまとまる結末はよく練られていると思う。
もう一人の自分を探す館主・・・。鍵のかかる仮面の装着を強制された背格好や生年月日などが酷似した招待客たち・・・。舞台を襲った10年ぶりの大雪・・・など、様々な特殊状況がミスリードも含め真相の解決に一役買っているので満足。

ただ、「館」シリーズ最新作としてはややパンチに欠けるかな。十分面白かったがもっとおどろおどろしい大作を期待した・・・。

No.18 7点 Another- 綾辻行人 2009/12/25 20:51
お久しぶりです(笑)しばらくミステリから離れていました・・・

地方の学園を舞台にした学園ホラー&ミステリ。でも、ホラー分がかなり高いかな。真相も含めて全体的には、良くも悪くも綾辻らしい内容。それでも、ラストは手に汗握る展開で、緊迫!驚愕!!の連続。綾辻ワールドが好きな自分にとってはとても楽しめた。

ただ、呪われた3年3組を舞台にするなら、メインの登場人物だけではなく、もう少し生徒一人ひとりを詳しく描写してほしかった。

No.17 7点 眼球綺譚- 綾辻行人 2008/10/10 17:54
読みながら「世にも奇妙な物語」を思い出した(笑)
ホラー・グロ・猟奇耐性のある人は結構楽しめると思う!

「再生」・・・オチはありがちだが描写の仕方は面白い。
「呼子池の魚」・・・これも真相はバレバレ。ラストがよく分らんのが自分的に残念。
「特別料理」・・・ストーリーうんぬんより、怒涛のゲテモノ料理解説に笑ってしまった。
「バースデイ・プレゼント」・・・これが一番面白かった。幻想系ホラーの雰囲気もよく出ていたし、プロットも良い。戦慄のラストも面白い。
「鉄橋」・・・こういう小噺的作品も嫌いじゃない。
「人形」・・・オチはバレバレだが、人間のアイデンティティとは?成長するとは?などの深い人間テーマも読み取れて面白い。
「眼球綺譚」・・・囁きシリーズっぽい?小説世界と現実世界がラストにまとまる構成は面白い。ただ、グロすぎ・・・

No.16 5点 フリークス- 綾辻行人 2008/09/14 21:58
読み終わった直後の感想はイマイチだったが、物語をよく振り返ってみるとジワジワとくる「怖さ」そして「いやらしさ」に背筋が寒くなる・・・。自分はそんな感覚を持った。

「三一三号室の患者」の結末は始め意味が分からなかった。後の「フリークス」でネタバレがあってやっと気づいた(笑)
「四〇九号室の患者」は結末が読めてしまって衝撃度はいまいち。
「フリークス」は本格色が一番強く、ホラーとミステリの融合としてはこれが一番。

No.15 6点 鳴風荘事件- 綾辻行人 2008/02/16 00:15
文庫で約470ページ、正直ここまで長くする内容でも無いと思う。
それでも、明日香井兄弟は個人的に好きだし、理系嫌いな自分にとっては深雪にも親近感を持てて、ストーリー自体はまぁまぁ楽しめたかな。

解決編の論理の展開は見事だった。難解な物理トリックは無いので数字嫌いの人も安心。

No.14 4点 殺人方程式- 綾辻行人 2008/02/11 21:39
決してつまらないわけじゃない。ストーリー自体は楽しめたし、双子探偵にも好感が持てた。

でも、あのモロ理系の物理トリックは個人的にダメだ・・・。数式をひっぱり出されても理解できない!ああいうのを出して「ほら、分かったでしょ!」と言われても困る・・・。

「館」「囁き」以外で、綾辻の違った作風に触れられるということで少し甘めの採点。

No.13 3点 びっくり館の殺人- 綾辻行人 2007/12/30 13:57
トリック勝負の割にトリックが単純すぎ。子ども向けに書かれたものとはいえ、長い間待った前作『暗黒館の殺人』が少々期待外れだったのでさらにガッカリ、綾辻氏の復活を切に願う。

館シリーズが好きなので、その雰囲気だけを楽しんだ。

No.12 5点 暗黒館の殺人- 綾辻行人 2007/12/30 13:54
相変わらずの雰囲気には安心したが無駄に長すぎ。館シリーズの中でもホラー要素が強い・・・ってかそっちがメインかな。
視点の問題はすぐに気付いてしまった。伏線があからさますぎ。TVでフルシチョフの「スターリン批判」って・・・いくらなんでもそれじゃすぐ分かっちゃうだろうと!

雰囲気は大好きだが、いろんな意味で長い割には報われなかった作品。

No.11 5点 どんどん橋、落ちた- 綾辻行人 2007/12/30 13:50
サザエさんのブラックなパロは楽しめた。酷評されてるようなので自分は性格が歪んでるのかな・・・。

他は賛否両論あるが、自分的にはまぁありかなって・・・。

No.10 5点 黄昏の囁き- 綾辻行人 2007/12/30 13:49
「囁き」の中では一番印象がない作品。
ミステリとしてもホラーとしても中途半端な感じ。『人形館の殺人』と『緋色の囁き』を足して2で割ったような感じ??

この鬱々しい雰囲気だけは好み!

No.9 4点 黒猫館の殺人- 綾辻行人 2007/12/30 13:46
トリック一発勝負に対する意気込みは評価できるし、壮大な仕掛けは気持ちいい。ただ、記憶喪失の男の手記などからトリックの真相はやや簡単に看破出来てしまいそう・・・。

でも、トリック以外の見どころはなく、話自体はそんなに面白くない・・・。印象の薄い作品。

No.8 7点 時計館の殺人- 綾辻行人 2007/12/30 13:43
時計、そしてそれが刻む時間・・・物語を通じてこのテーマが一貫されていて感心。

館の内部に取り残されたメンバーの緊張感と閉塞感、それと外部の開放感のギャップも面白く、長くてもスラスラ読めた。
伏線が結構あからさまで、トリック自体はそんなに難しくなかったかな。

No.7 9点 霧越邸殺人事件- 綾辻行人 2007/12/30 13:34
吹雪の山荘、絶海の孤島などクローズド・サークル設定ものが好きなんで、素直に楽しめた。物語全体を覆い尽くす鬱々しさは最高!!

プラス不審さ漂う登場人物、陰鬱でありながら神秘的な館と、そこで起こる歌(詩だったっけ?)になぞらえられた不可解な死・・・ちょっと現実離れしてるし、そんな偶然が?と思う展開もあるけど、クローズド・サークル作品の傑作の一つにもぜひ推したい。
傑作!

No.6 8点 十角館の殺人- 綾辻行人 2007/12/30 13:25
あの有名な台詞を読んだ時のカタルシスは今でも忘れない。

話の展開自体は正直そこまで面白くなかったけれど、結末だけは最高だった。でも、トリックには無理があるかな?それを差し引いてもよかった。このころの綾辻、カムバーック!

傑作ですね!

No.5 6点 暗闇の囁き- 綾辻行人 2007/12/30 13:18
『緋色の囁き』よりは地味な気がした。

2人の謎めいた少年を軸にして鬱々しい物語が進んでいく流れは個人的に好みだった。それらと童話っぽい話の展開がミステリに上手く絡まっていることは面白い!

雰囲気は良し!

No.4 5点 人形館の殺人- 綾辻行人 2007/12/30 13:13
相変わらず雰囲気自体はいいね。鬱っぽい背景描写とどこか病的な登場人物は好きだけど・・・。

館シリーズを、シリーズ物と見るが故のひっかけだと思うし、作者の意欲は評価できるけど・・・、犯人とかトリックとかどうも納得できないな。

No.3 7点 緋色の囁き- 綾辻行人 2007/12/30 13:06
おどろおどろしい設定&ストーリーはかなり楽しめた。
ホラー要素、サスペンス要素、ミステリ要素がいい感じで絡み合っていて最後まで飽きずに読めた。
綾辻作品の中では最も好きな作品のひとつ。

No.2 5点 迷路館の殺人- 綾辻行人 2007/12/30 13:00
「館シリーズ」での作中作設定はワクワクした。
ギリシャ神話と絡めたストーリーも面白かったかな!

どんでん返しの結末は衝撃的だったけど、トリック・伏線には納得しきれないところがある。結局抜け道頼りって・・・。

No.1 6点 水車館の殺人- 綾辻行人 2007/12/30 12:56
雰囲気はとても良かった。綾辻ワールドに嵌るきっかけとなった作品!
ミステリとしては、クローズド・サークル設定自体は楽しめたけど、登場人物の描写だけで犯人は分かってしまいそうなのがなんとも残念(?)。その面ではありきたりかも・・・。

綾辻得意の幻想的で印象的なラストは良かった。

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マニアさん
ひとこと
好きな作家
横溝正史、綾辻行人、島田荘司、有栖川有栖、三津田信三・・・etc
採点傾向
平均点: 6.04点   採点数: 169件
採点の多い作家(TOP10)
島田荘司(26)
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横溝正史(18)
有栖川有栖(12)
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