海外/国内ミステリ小説の投稿型書評サイト
皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止 していません。ご注意を!

動機の問題

メルカトルさん (2023/07/29 23:17)
殺人の動機は昔から怨恨か金銭目的と決まっています。中には無差別殺人というのもあります。

が、ミステリの世界ではえー?と思う動機や、思わず納得してしまうもの等様々でしょう。

最近ではフーやハウよりもホワイダニットに力を入れたミステリも少なくありません。
何故なら、真犯人やトリックよりも後に動機が明かされるケースが結構多く見られるのですから。つまりは後者の方が重視されているという事実に他なりません。

ここではそんな変わった動機、そんな事で人を殺すのかみたいな動機のミステリを募集。

みなさん、よろしくねー。
作品、順不動、ベスト3
みんなの回答・返信
レッドキング (2024/02/23 16:04)

動機=目的「何故に」"Why"はミステリと哲学に通底する核でしょう。


虚無への供物

中井英夫 / 講談社 / 1905年05月

(2023/10/03 21:26)

動機隠しがうまく、動機が意外と言っただけでネタバレになりかねない作品もあるクリスティーから、動機隠しとは言い難いけれど動機に感心した3作。


三幕の殺人

アガサ・クリスティー / 早川書房 / 1951年01月
文句なしでしょう。このタイプの元祖。

オリエント急行の殺人

アガサ・クリスティー / 早川書房 / 1954年03月
犯人の意外性ばかり評価されますが、その意外な犯人を可能にした動機。

シタフォードの秘密

アガサ・クリスティー / 早川書房 / 1952年01月
直接的な動機とその奥に潜む動機。

HORNET (2023/09/19 22:53)

たぶん思い起こしていけばたくさんあるのでしょうが…
興味深いこの質問を覗いた今この時に、頭に浮かんだ3作です。


ロウフィールド館の惨劇

ルース・レンデル / 角川書店 / 1984年06月
冒頭の一文が、そのまま本クエスチョンの説明になってますよね。

忌名の如き贄るもの

三津田信三 / 講談社 / 2021年07月
これは、この「動機」が本作を傑作たらしめた大きな柱でした。

鍵の掛かった男

有栖川有栖 / 幻冬舎 / 2015年10月
ベテラン作家でありながら、非常に今日的な視点で事件の起点を作り出した「さすが」の一作でした。

みりん (2023/09/16 15:30)

有名所で申し訳ないです。知念実希人のあの作品も思わず笑ってしまったので挙げたかったのですが、検索しても出てこなかったので

メルカトルさんの「最近ではあの作品が有力」ってアレかアレのどっちだろう?もしくは未読かな?と気になってます(笑)


生ける屍の死

山口雅也 / 東京創元社 / 1989年10月
ホワイダニットの無限の可能性

虚無への供物

中井英夫 / 講談社 / 1905年05月
なんか納得させられましたね

ちぎれた鎖と光の切れ端

荒木あかね / 講談社 / 2023年08月
最近読んだので

メルカトル (2023/07/29 23:41)

最近ではやはりあの作品が有力でしょう。

まだまだ挙げればキリがありませんが。


悪魔の手毬唄

横溝正史 / 東京文芸社 / 1961年01月
横溝正史  やむにやまれぬ動機、思わず犯人に同情してしまう

不気味で素朴な囲われた世界

西尾維新 / 講談社 / 2007年10月
西尾維新  うそーってなる

まごころを、君に

汀こるもの / 講談社 / 2008年05月
汀こるもの  前作で動機の問題を突かれ、今回はそこに拘り抜いた一作


キーワードから探す
Amazonおすすめ


変な家
雨穴
2021-07-22


変な家2 〜11の間取り図〜
雨穴
2024-06-28


俺たちの箱根駅伝 上
池井戸 潤
2024-04-24


変な絵
雨穴
2023-03-24


俺たちの箱根駅伝 下
池井戸 潤
2024-04-24


傲慢と善良
辻村深月
2019-03-05


六人の嘘つきな大学生 (角川文庫)
浅倉 秋成
2023-06-13


燕は戻ってこない (集英社文庫)
桐野 夏生
2024-03-19


スピノザの診察室
夏川 草介
2023-10-27


近畿地方のある場所について
背筋
2024-03-01