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皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止 していません。ご注意を!

文生さん
平均点: 5.88点 書評数: 413件

プロフィール高評価と近い人書評おすすめ

No.8 4点 赤い部屋異聞- 法月綸太郎 2021/08/22 14:46
過去の名作に挑戦したオマージュ短編集ですが、元ネタ以上の意外性をと意識しすぎたせいなのか過剰にこねくり回した結果、切れ味が悪くなっているような印象を受けました。
収録作の中では最後にぞっとさせられる『葬式がえり』がベスト。

No.7 5点 生首に聞いてみろ- 法月綸太郎 2020/08/09 13:49
ミステリーとしては細部までよく考えられているものの、他の多くの人と同じで、ストーリーが起伏に乏しくて退屈に感じました。
また、ミステリーとしても丁寧ではあるのですが、今一つインパクトに欠ける点が残念です。
クオリティ自体は決して低くはないものの、結構長めの長編を支えるには魅力不足な気がします

No.6 5点 ふたたび赤い悪夢- 法月綸太郎 2017/11/09 11:01
エラリー・クイーンをリスペクトしている作者の名探偵の挫折から復活を描いた作品。「頼子のために」から本作の流れがちょうどクイーンの「10日間の不思議」から「九尾の猫」の流れに当たる。まあ、「頼子のために」自体は ニコラス・ブレイクの「野獣死すべし」のリスペクトだが。
本作は名探偵復活の物語としてはなかなか読ませるのだが、肝心の事件がミステリーとしてあまり魅力的ではないのでどうしても全体の印象としては薄いものになってしまう。

No.5 4点 ノックス・マシン- 法月綸太郎 2015/10/15 13:45
やはり、ミステリーファンが楽しめるのは「引き立て役倶楽部の陰謀」だけのようですね。私もそれなりにSF小説を読んでいるつもりだったのですが、「バベルの牢獄」は無理でした。

今となってはこのミス1位だったのが不思議な作品です。

No.4 7点 密閉教室- 法月綸太郎 2012/04/03 01:05
他の新本格作家のデビュー作と同じく全体に青臭さが鼻につく。
だが、本作の場合はその青臭さが作品のテーマと妙にマッチし、結果として本格ミステリーのロジックと並行して描かれる青春のほろ苦さを効果的に演出するのに成功している。
後の代表作と比べるとまだ甘さが目立つが、その独特の雰囲気が忘れ難い。

No.3 7点 二の悲劇- 法月綸太郎 2010/01/20 17:17
トリックは難ありですが、物悲しい恋愛ものに本格ミステリーを融合させ切なさと知的興味を同時に味わえる独特な作品に仕上がっている。

No.2 2点 雪密室- 法月綸太郎 2010/01/20 17:11
指摘があるように探偵・法月綸太郎の初登場の作品としてはあまりにも地味すぎる。タイトルの通り、足跡のない殺人一発ネタの作品なのにそれが全く面白みのないトリックなので目もあてらない。

No.1 4点 誰彼- 法月綸太郎 2010/01/20 17:07
コリン・デクスターの真似事のように仮説を立てては崩していくのですが、その推理に切れ味がないので今ひとつ楽しめない。
それでも推理シーンがたくさんあるので本格ファンにはそれなりに興味深い作品ではありますが。

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文生さん
ひとこと
本格脳なので本格度が高いほど評価も高くなります。ただし、本格好きと言ってもフェアプレーなどはどうでもよい派なのでロジックだけの作品は評価が低めです。トリックやプロットを重視した採点となっています。
好きな作家
ジョン・ディクスン・カー、土屋隆夫、竹本健治、山田正紀
採点傾向
平均点: 5.88点   採点数: 413件
採点の多い作家(TOP10)
ジョン・ディクスン・カー(18)
アガサ・クリスティー(17)
横溝正史(11)
カーター・ディクスン(11)
エラリイ・クイーン(10)
森村誠一(9)
竹本健治(9)
東野圭吾(9)
土屋隆夫(8)
法月綸太郎(8)