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大統領のミステリ
フランクリン・ルーズヴェルト原案
リレー長編 出版月: 1984年08月 平均: 5.00点 書評数: 1件

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早川書房
1984年08月

No.1 5点 kanamori 2011/12/23 13:45
現職大統領フランクリン・ルーズヴェルトが考えたプロットを、当時(1935年)のアメリカを代表する7人の作家が分担して書いたリレー形式の長編ミステリ。
この数年前に英国で発表された「漂う提督」と比べると、まとまりが良すぎて、リレー・ミステリ特有のギクシャク感がないのが、かえって物足りない。また、謎解きの要素が少ない通俗クライム・ミステリといった内容で、展開がやや冗長に感じた。
ヴァン・ダインが担当した章では、マーカム地方検事やヒース部長刑事を登場させ、アンソニー・アボットはサッチャー・コルト市警本部長を出しているのですが、最後は、E・S・ガードナーのペリイ・メイスン弁護士に美味しい所を持っていかれてます(笑)。