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[ 本格/新本格 ]
望湖荘の殺人
折原一 出版月: 1994年08月 平均: 4.17点 書評数: 6件

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光文社
1994年08月

光文社
1997年03月

No.6 5点 ミステリ初心者 2020/10/29 19:13
ネタバレをしています。

 よくみるクローズドサークルの流れを踏襲している作品です。館に集まった男女が一人ずつ殺されていき、外に出る事も連絡を取ることもできない…系です。非常に読みやすく、私の大好物です(笑)。本作品は、そのなかでもサスペンス色が強めであり、テンポが良く、読了までに時間はかかりませんでした。

 以下、難癖部分。
・太蔵への脅迫者と協力者の女の名前を伏せる意味があまりわからなかった(笑)。
・誰が殺したのか?や、どうやって殺したのか?といった要素はなく、かといってどんでん返しも微妙…。手だけ持って行った話は、ジョジョを読んでいた私には察しがつきました(笑)。
・最後のエピローグは別になくてもいいとおもいます(笑)。

 この程度なら、もうちょっと軽めの文にして、黒星警部シリーズにしてもよかったのでは(笑)。

No.5 4点 nukkam 2015/04/16 09:13
(ネタバレなしです) 1994年発表の本書は、私の読んだ光文社文庫版の裏表紙の粗筋紹介では本格派推理小説と紹介されていましたが推理要素がほとんどありません。測量ボーイさんのご講評に私も賛成で、登場人物が思いつきの仮説で行動する場面の連続を描いたサスペンス小説だと思います。「結末が最後までわからない」という紹介は誤りではありませんが、そもそもあの結末は読者が事前に推理で当てられる伏線がありません。襲う側と襲われる側の立場が逆転したりとプロットはスリルに富んでおり、サスペンス小説としては悪くないと思いますが本書を本格派推理小説と期待して読むとがっかりすると思います(私はがっかりしました)。

No.4 5点 測量ボ-イ 2013/08/13 17:34
途中の展開は良かったですが、結末はもう一つかな。
可能性の一つとして考えたものに近く、意外性はなかった
ので・・・
本格よりもサスペンス小説に分類したい一遍

No.3 4点 E-BANKER 2012/10/21 21:27
1994年発表。ノンシリーズ長編(黒星警部シリーズと勘違いしてた・・・)。
作者得意の叙述トリック系作品とは一味違う味わいなのだが・・・。

~大型家電量販店の経営者・二宮大蔵に毒の塗られた剃刀と殺人予告の脅迫状が届いた。いったい誰が? 大蔵はある人物の協力を得て容疑者を5人に絞り、信州の山荘パーティーに招待した。目的は殺人者の抹殺! 大型台風が山荘を襲った夜、招待客が次々に死んでいく。生き残るのは誰だ。結末が最終ページまで分からない本格推理~

プロットが煮詰まらないまま出版しました、っていう感じ。
作者の初期作品なら、叙述トリック全開の作品か黒星警部を主人公とするお笑い系パロディミステリーのどちらかという気がしてたのだが、本作はそのどちらにも属さないのが珍しい。
でも、最後まで読んでると、「どっかで読んだことあるような・・・?」という感覚だったのだが・・・
CC(クローズド・サークル)で動機の分からないまま登場人物が次々殺されていくという展開は、西村京太郎「殺しの双曲線」を思わせる。

ただなぁ、終盤~ラストがショボイ。
予期せぬ登場人物の闖入というのはある程度予測されていたし、死者が生き返るというようなプロットにも緊張感がないので成功しているとは言い難い。
如何せん、要は「やっつけ仕事」というような読後感が拭えないのだ。

最終章に全てをひっくり返すかのような記述があるが、これは蛇足だろう。
まぁ作者のコアなファンでなければスルーしてもOKという評価。

No.2 3点 spam-musubi 2011/05/19 12:55
最後の意味がよくわからなかった(自分の頭の問題ですが)。
読んだ通りに受け止めればいいのだろうか???だとしたら、「夢オチ」並みに
ひどい結末だと思うのだが…

途中までの展開は面白かっただけに非常に残念。

No.1 4点 こう 2010/04/07 23:33
 最後の展開、構成は典型的な折原ミステリです。面白かったのは殺人者が下山したところくらいでしょうか。構成については予想通りである意味安心して読める作品ではあります。犯人が連続殺人をする必然性は全くなくその点もの足りないです。


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