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[ サスペンス ]
ゲームの名は誘拐
東野圭吾 出版月: 2002年11月 平均: 6.23点 書評数: 31件

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光文社
2002年11月

光文社
2005年06月

No.31 5点 take5 2019/07/11 23:23
凄く読みやすい。二時間で300ページ。
誘拐ゲームをする、賢いはずの主人公の会話がチープ
いや古いだけなのかもしれません。
携帯は折れるから。
横須賀のスプレーは作者がわざと展開をチープにした証拠でしょう。
とにかく読みやすい。
巻末の作者よいしょの解説がひどい

No.30 6点 まさむね 2018/09/26 23:19
 「はい、ここ伏線ですよ~」と言わんばかりのネタが多数あり、結末には一定の予測がつきます(作者が敢えてそうしている可能性も高いのですが)。さらに、犯人は極めて頭が回る設定であるはずなのに、何故にこんな分かりやすい罠(?)をスルーしてしまうのだろう…といったチグハグ感も、確かにございます。
 とは言え、リーダビリティの高さは流石でして、グイグイ読まされたことも事実です。「一定の予測がつく」と書いてしまいましたが、正直に言えば、その想定の上をいく真相でもありました。完全に身を委ねて読む場合でも、「こういう真相なんでしょ?違うの?早く教えてよ」と予測しながら読む場合でも、それなりに楽しめるのではないかと思います。

No.29 2点 ねここねこ男爵 2018/03/08 17:37
ラストまでとにかく我慢。ひたすら我慢。
とてもこの作者らしい作品で、細かい事が気にならないなら楽しめるかも。

以下ネタバレ含みます。
主人公サイドの二人がアタマ悪すぎでものすごく苦痛。まず、主人公が女を追ってタクシーに乗った時点で計画は実行困難赤信号なのに主人公が都合よくスルーしているのがもうダメダメ。次に(何しても大丈夫だとはいえ)女の行動がメチャクチャで、どれもこれも即計画ストップすべき暴挙。髪切って染めた時点で…。そしてさんざん偉そうなことを言いつつ女の体に負けてストップしない主人公。主人公は女に価値を見出してないとか冒頭でカッコつけてるのにさぁ…。女の行動が荒唐無稽すぎるため、すぐに誰かと通じていることやどんでん返しへの布石だというのが読者にバレてしまう。これだけ地雷を踏みながらなぜかストップしない主人公にストレスを抱えつつオチまで歯を食いしばって読まなければならない。

黒幕さんは主人公がマトモな判断をして計画を中止したらどうするつもりだったんだろう?

No.28 5点 斎藤警部 2015/10/16 18:14
誤変換すると「げー無の那覇結うかい」。 その昔、内容浅いなーと思った初めての東野作品だった。氏はモーツァルトの様に軽い文体で深い内容を叩き付けるのが真骨頂なのに、こりゃ軽くて浅くて、でも華やかな味があるヴィヴァルディの様だ。結末も早い段階でまるっと見切れた。それでも面白かったってんだから大したもんだ。

No.27 4点 りらっくま 2013/07/09 00:14
わざわざ買うまでもないので図書館で借りて読みました。
まず、塀を乗り越えて登場する樹理(千春)からして
怪しい。別に家出するのに監視カメラに映ってようが関係
ない気がしたが・・・ユキちゃんのマンションに留守電を
消しに行った時点で父親との接点を見出したし、MR-S
に落書きされるのも非常に不自然というか、横須賀行きが
罠だったというのも見え見えで東野氏らしくない伏線の弱さ
だと感じた。また千春が受け取りはどういう方法にするの?
とかしつこく聞いてきたのでこれまた父親と内通してるのが
バレバレ・・・なんだか粗が目立つ作品でした。高校生に
手を出しちゃう主人公にも感情移入できないし、駄作といって
過言ではない気がしました。

No.26 6点 蟷螂の斧 2013/05/24 10:08
読みやすく、ノンストップでしたね。オチも楽しめました。ただ、犯人側からの視点のみでストーリーが進むこと、そこに著者の狙いがあったとは思いますが、その影響か、やや厚みが無くなってしまったような気がします。つまり、警察・父親・母親の動向・心理の描写がないので、あまり緊迫感が感じられなかったということです。またゲーム感覚である点(強調し過ぎ?)、スムースに事が運び過ぎたのも、若干物足りなさを感じました。

No.25 7点 Tetchy 2013/05/15 20:28
シチュエーションの妙とそれを実現させるためのキャスティングの冴え。狂言誘拐を成立させるためにヘッドハンティングされた凄腕のプランナーを犯人としたところに東野圭吾の着想の素晴らしさがある。
その主人公佐久間駿介の人物像を最初のわずか4ページで一人称叙述で読者の心に自然と理解させる東野氏の上手さには全く舌を巻く。

さらにこの小説がすごいのは狂言誘拐が成功裏に終わった後からだ。東野氏は予想不可能な展開で読者の鼻づらをグルングルンと引っ張りまわす。255ページ以降はまさにそのような感覚だった。

誘拐物の傑作、例えば『大誘拐』に代表されるように犯人の意図が解らずに捜査陣と読者が翻弄されるという展開があるが、本書は逆に犯人側が被害者側に翻弄されるという実に面白い反転がなされる。よくもまあこんなことを思いつくなぁと作者の着想の素晴らしさに今回も感嘆してしまった。

No.24 7点 ドクターマッコい 2013/04/10 11:20
単なる誘拐ゲームに終わらないところが東野氏の
凄いところだと思います。

物語の展開のテンポがよくエンタメ性も優れて
大変楽しめました。

No.23 5点 ミステリ初心者 2012/05/28 14:51
 少しだけネタバレがあります。


 楽しめました。犯人が主人公の痕跡をのこす方法は頭いいなと思いました。
 
 評価とは関係ないけど、全キャラクターを好きになれず、読むのに苦労しました。

No.22 6点 ayulifeman 2012/03/09 01:53
サクサク読めた。
重厚ではなく軽快。
映画も見てみたい。

No.21 9点 モグ風 2011/09/21 20:59
これは設定が面白かったです。
読者をアッっと驚かそうというのがよく伝わってきます。
そういう意味での見事な出来栄えの作品
東野氏の作品の中ではお気に入りな方です。

No.20 5点 大泉耕作 2011/07/01 18:47
むかし、伯父さんから頂いた本をそのままほっぽっておいたままにしておいた作品を手にして僕の読んだ初めての東野圭吾。
 わかりやすい心理と行動描写の間にとぎれとぎれの頭脳戦と鋭い台詞をつき着けます。そこで読者は台詞に注目し展開をスリリングにしてゆく、面白い文章を描く方でした。
 今度の作品は犯人側の身の視点でといっておいたので、手にした時は僕は少々不安でしたが読んでいる内にそういう心配事は無用です。犯人が警察のやっていることを予知して向こうの動きは大体読めるから、余計な描写がなく非常にスマートです。
 ただ、犯人の頭脳戦が行われた後の展開とそれ自体が・・・何だかあまり脳に刺激がなさすぎる。台詞の伏線は珍しく僕の察した通りの結末に繋がりましたが、その結末が「ああ、やっぱり・・・」と、謎を残しておき、どんでん返しの筈ではあるのだけれど騙された感覚が少ない。自分で解き明かしていたとしても、やっぱり「ああ・・・。こうなっちゃうの・・・」と。なんか個人的にしっくり来ませんでした。
著者の今後に期待します。

No.19 5点 ミステリー三昧 2011/03/26 12:02
<光文社文庫>
初めて誘拐ミステリを読みますが、設定が特殊な故、緊張感がなさすぎる。プロット上、仕方ないですが被害者側の描写があまりなく、犯罪者側との攻防戦が見られず残念でした。終盤の被害者側の一発逆転という展開もプロット上、気付きやすく消化不良気味。
余談ですが、2011年度出版の東野圭吾作品は注目していきたい。もう既に加賀恭一郎シリーズ最新刊が出版されましたが、夏にはガリレオシリーズの最新作も出版されるとのこと。今年中には流れに追いつきたい。

No.18 6点 ムラ 2011/01/10 22:05
ぐんぐん物語りに引き込まされて行き、そして読みやすくて面白い。
最後まで緊張感を持って読める事が出来ました。
ただちょっと、誘拐犯側にお粗末なところがあるような。タクシーの運転手に尾行を頼んだ時点で本当だったらゲームオーバーだった気が。

No.17 5点 seiryuu 2010/07/16 18:41
読みやすい。
ただ最初から樹理が怪しすぎなので、途中から結末が予測できてしまうところが残念。

No.16 7点 okutetsu 2009/07/01 04:57
ラスト前の薄気味悪い感じが凄い良かったですね。
サラサラっと読めて著者の作品では好きなほうです。

No.15 7点 2009/05/18 21:16
 偽誘拐を演じているところの熱い駆け引きは、さすが東野圭吾だと思いました。
 でも、最後の結末については、ちょっと安易だった感じがします。なんとなく予想のできる展開ですし、最後のページの写真についても、今ひとつはっきりしませんでした。
 それでも、誘拐物といわれるミステリーの中では、傑作だったと僕は思います。

No.14 5点 深夜 2008/06/24 00:45
全体的に軽い。倒叙モノですが、主要登場人物に感情移入できなかったので、その時点でこれ以上の評価はできません。むしろこいつら全員不幸になればいいのに、って思った。誘拐部は、それなりに楽しめた。

No.13 6点 COBRA 2008/06/13 14:07
トレンディな誘拐物。なんだかお洒落。

No.12 7点 こう 2008/06/04 21:28
 狂言誘拐を倒叙形式で進め、後半のどんでん返し、そしてラストまでテンポ良く進みます。
 単なる誘拐物に一ひねり加えている所は流石東野圭吾と思います。
 ただ誘拐された共犯のヒロイン(?)の性格づけというか年齢設定はやはり無理があると思います。そしてその父親の行動も少し無理があるかなと思います。
 (少しネタバレぎみですが) 主人公が冷静沈着でありその知的ゲームの対戦相手としてはこの父親はつりあいが取れているとは思いますがこの父親も「被害者の父親」であることは間違いないのですから割り切ったストーリー通りの行動を取れるかちょっと疑問に感じます。
 最後のラストは東野作品らしい軽い伏線の効いたおちですが
ストーリー上はやはり殺そうとするのが自然かなと思います。
 個人的にはそういう多少の不満はありますが本格的要素もあるので気に入っています。その後容疑者Xの献身までそういうタイプの作品を待たされるとは思いませんでしたが。


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