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[ 本格/新本格 ]
鳥人計画
東野圭吾 出版月: 1989年05月 平均: 5.85点 書評数: 20件

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1989年05月

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KADOKAWA
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KADOKAWA
2003年08月

No.20 7点 斎藤警部 2015/06/01 12:20
科学の力をリアリティたっぷりに書かれると、東野さんの匂うような怖さは一線を超えます。
緻密に描写されたり暗示されたりする悪者達(??)の執念も圧倒的。    
しかし、中心にある大ネタ主題をワンアイデア勝負に持ち込まず、ここまで有機的に込み入ったプロットにまで展開させるのは、さすが科学の子です東野さん。

No.19 2点 ムラ 2012/05/27 03:21
スキージャンプの薀蓄は凄かったけど、逆にこれに興味を持てないと面白くないという話。
ミステリとしても特に特筆すべき点がないのが残念。
犯人が探偵を探す話は、今の東野さんが書いたらもうもっと面白い話が書ける気がする。

No.18 4点 スパイラルライフ 2012/02/07 13:37
トリック云々ではなく、天才とそれを抜かんとするライバルのストーリー、背景にスポットをあてている。ミステリとしては?

No.17 6点 つよ 2011/05/01 22:46
軽く読む分には。

No.16 5点 ウィン 2010/09/25 12:29
本書は事件の犯人を先に明かすかわりに、その犯人が自分を密告した者が誰か推理する、といったもの。
だが、その部分ははっきり言って微妙。
犯人は先に分かっているのに、その犯人が逮捕されるのは半分程度読み進んでから。
それまでがつまらない。
しかし、それだけで終わらないのが東野圭吾。
最後にちゃっかりドンデン返しが用意されていたのでした。
ちなみに、本書を読むと長野冬季五輪が非常に懐かしく思われる。

No.15 5点 kowai 2010/07/06 23:05
某小説で「犯人が犯人を推理する」の元ネタとして紹介されていたので、もっとこってりみっちり「探偵は誰だ」を推理するのかと思って読んだのですが。。。意外と浅いレベルだったというか。。まぁ、でも面白かったです。

No.14 6点 E 2009/08/08 19:23
ミステリーを読みたくて読んだ作品だが、予想以上にスキージャンプについての説明・解説などが詳しく記載され、尚且つジャンプする瞬間のグラフや図などが組み込まれていてスキージャンプへの知識が一気に増えました。
本はこういう事が多くて面白いですね。
ミステリーを楽しみながら、他の世界である知識を増やしてくれました。
事件内容としては・・う~む;
「結局君だったんかぃ」というツッコミが入る(苦笑)

No.13 6点 ミステリー三昧 2009/05/24 13:48
<角川文庫>初期の本格ミステリ(長編/1989)
単なる科学ミステリーかと思いきや・・・全く違いました。
スキージャンプと科学技術の融合をストーリー背景にフーダニット(告発者は誰か?)、ハウダニット(毒殺の方法)、そしてホワイダニット(なぜ楡井を殺したか?)など推理小説としての醍醐味がふんだんに盛り込まれていたのが良かったです。さらに倒叙ミステリー的な要素がサスペンスを湧きたせ、物語も二転三転させつつ最後まで読者を飽きさせない設定になっていました。私としてはその二転三転の結末に引き込まれる感じがしなかったことが残念です。ちなみに楡井のKYぶりがツボでした・・・

No.12 6点 こう 2008/11/24 02:00
 「魔球」以上にスポーツミステリとして成功している作品だと思います。薀蓄の部分も含めスポーツを全面に出して作品を成立させておりそういう点では力作だと思います。「鳥人計画」の実現性はともかくとしてお話として楽しめましたがこのメインとなるストーリーと殺人がばらばらな印象を受けてしまいます。おそらくこの作品を評価する方は殺人のトリックより「楡井」の造形や「鳥人計画」のストーリーを評価するのではないかと思います。ミステリとしての単純な評価ではやや低いかもしれませんが個人的には作者の初期の意欲作として評価したいです。

No.11 4点 ElderMizuho 2008/08/25 18:17
犯人が探偵を推理する・・面白い趣向だと思うが、実際はそれはメインではなくおまけ程度の扱いだったのが不満。「計画」についても釈然とせず。現実味を感じなかった。
ラストのどんでん返しもイマイチ。伏線も薄いし
確かにすらすら読めるのはよいが東野作品としては完成度の低い作品のように思えた

No.10 5点 COBRA 2008/06/13 14:47
面白い部分もあるんやけど、トータルで考えれば普通。

No.9 7点 Tetchy 2008/04/17 22:33
本格スポーツミステリ『魔球』をさらに発展させたような内容。

この中に出てくる「サイバード・システム」を読んだとき、頭の中に映画『ロッキー4』が浮かんだ。

個人的にはこの中に出てくる天才ジャンパー楡井の造形が素晴らしいと思った。
実際、天才って云われる人たちってこんな感じなんだよね。
競技を離れると変に無邪気で、イメージ先行で物事を説明する。
だから凡人には理解できない。
こういうところが東野氏は上手いね。

No.8 9点 深夜 2007/11/17 21:16
スキージャンプというスポーツを取り上げたミステリーだが、途中の科学的な部分にしろ、動機の真相部にしろ、非常に良く出来ていると思う。人間って弱いからという言葉が十分に伝わりました。

No.7 8点 いけお 2007/10/10 12:46
読んでる最中、何気に新しい手法なので物語自体も楽しめたが、作者はこの後どう進めていくんだろうというのが気になってました。

No.6 8点 760 2005/05/15 21:34
ウインタースポーツをする人なら、ゲレンデや舞台のホテル、スキージャンプの話に簡単に引き込まれることでしょう。私はそのくちでした。なんせ東野さんの文章は読みやすいから、さくさく進む。この鳥人計画、自分だったら・・・「それでも勝ちたい!」と思う。繰り返しますが、ボードやスキーをやる人は絶対楽しめる物語です。

No.5 6点 Dain 2005/01/30 01:55
かなり読みやすく、ラストの二転三転もなかなかに面白い。ただあまり話に引き込まれなかったのは、話に現実味がなかったから?

No.4 6点 ごんべ 2003/10/26 18:57
東野作品は非常に読み易く、楽しめる。
この物語の中のスキージャンプ界の肉体改造方法に関しては、これから先には現実化していくかもしれないが、あくまでもこのことは動機の解明のため狂言回しに過ぎないが、二転三転する事件の真相に関しては、ちょっと納得できない部分もある。
先に批評されている方と同じように真犯人には自首してほしかった。

No.3 9点 ハッチ 2003/09/01 22:30
楽しめたけれど怖かった。現実のスポーツの世界も裏の努力はこんな感じなのかもしれない、と混同してしまう位リアル。何だか東野氏の作品の中では一番リアルな怖さのある作品でした。

No.2 4点 えむ 2003/03/07 21:32
下の方と同様に、よく書けているとは思うが、
よいのはそれのみか。

東野作品には、人間のブラックな部分が頻繁に描かれる。
それ自体は悪いことではなく、むしろよいことだろうと思うが、東野の描く人間の悪意は、作品を気味悪く、不消化ものにすることが多い。
本作で言えば、それは真犯人の部分であり、読んでいて
いらいらさせられる。

No.1 4点 okuyama 2002/07/04 17:02
「誰が?」「どうやって?」「何故?」と順に謎が明らかにされていく構成で読みやすい。ジャンプ界のことも良く描かれていると思う。
しかし流れが良すぎて、あまり共感も反発も覚えなかった。もう少し登場人物の心情を書き込んであれば、面白く読めたのではないかと思う。
真犯人には自首して欲しかった・・・。


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