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[ 本格 ]
黒後家蜘蛛の会3
アイザック・アシモフ 出版月: 1981年02月 平均: 5.75点 書評数: 4件

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東京創元社
1981年02月

東京創元社
2018年08月

No.4 5点 nukkam 2016/07/24 06:47
(ネタバレなしです) 1976年から1980年にかけて出版された作品を集めて1980年に発表された短編集ですが謎解きレベルはますます下がっているような気がします。専門知識が必要な謎解きが多いだけでなく真相(正解)の説得力が弱い作品さえあります。そういう不満点が少ない作品というと「犯行時刻」(といっても犯人探しではない)と「欠けているもの」(意外にも天文学知識なしでも何とかなる謎解きです)ぐらいでしょうか。レギュラーキャラクターたちの謎解き議論の楽しさは相変わらずです。1番アシモフらしい作品というなら(これはミステリーといえるかやや疑問ですが)どんでん返しがユニークな「かえりみすれば」かもしれません。

No.3 5点 ボナンザ 2014/04/08 17:05
それほど特徴のある巻ではない。
もちろんいつも通りの展開なので、好きな人には安心できる内容。

No.2 6点 E-BANKER 2013/02/11 20:01
安楽椅子型探偵シリーズの第三弾作品。
本作でもメンバーのあまり意味のない(?)喧々諤々を尻目に、給仕人ヘンリーが鮮やかに謎を解く。

①「ロレーヌの十字架」=旅先で知り合った「運命の人」がバスの中から消える。残されたメッセージが今回の謎、というわけで十字架型の印がいったい何を表すのか、という展開。でも、これはアメリカで暮らしてないとピンとこないなぁ・・・
②「家庭人」=今回のゲストはみんなの嫌われ者、税務署の職員。彼はあらゆる犯罪の中で最も罪の重いのは脱税だと主張するのだが・・・。謎を解く鍵となる「進法(10進法とか)」の話はよく分からん。
③「スポーツ欄」=米国に住み、二重スパイとなったロシア人が殺された際に残したいわゆるダイニング・メッセージ。ワシントンポスト紙のスポーツ欄にこの暗号を解く鍵があるのだが・・・ロシア語のネタは確か前作か前々作にもあったような気がする。
④「史上第二位」=これも「謎のメッセージ」がプロットになった作品。歴代の米大統領の中で「史上第二位の人物は?」という謎らしいのだが・・・これもアメリカ人じゃないとちょっとピンとこないかも。モンローとかクリーブランドなんてマイナーだろっ!
⑤「欠けているもの」=新興宗教が唱える「トライ・ルシファー」。その男は、火星から見た景色が見えるということなのだが・・・一見すると全く矛盾のない話に思えたのだが、ヘンリーは根本的な「誤り」に気付く。そりゃそうだ!
⑥「その翌日」=今回のゲストは出版社の編集者。せっかく発掘した有望新人からの原稿が滞るという自体に困り果てているのだが・・・これも「謎のメッセージ」系の作品。今回はこういうプロットがかなり目立つ。
⑦「見当違い」=これもまた「謎のメッセージ」が登場。で、謎を解く鍵が、米国内の地理(地名)とある制度(コード?)ということで、またまた日本人にはピンとこない感じ。
⑧「よくよく見れば」=本作は珍しく殺人事件が扱われた一編。冒頭から「言葉」に関する議論がメンバーで行われていて、そういう方向のプロットなのは察しがつく。でも、「ブラインドマン」って、「見えない男」って意味だよね?
⑨「かえりみすれば」=ゲストとしてSF作家が登場。となれば、例のごとく作者自身も話のネタとして登場させ自虐ネタに。本筋は・・・まぁどうでもいいか!
⑩「犯行時刻」=本編はタイトルどおり「アリバイ」を主題とした作品。要は、アリバイに関して証言した人物の時刻の認識に係る問題なのだが、こんな勘違いするかなぁ・・・?
⑪「ミドル・ネーム」=これも日本人にはピンとこない、アメリカのカルチャーが謎を解く鍵になる。まぁ小品だが・・・
⑫「不毛なる者へ」=黒後家蜘蛛の会の設立メンバーが残した遺言が今回の謎。そう、またまた「謎のメッセージ」に関するプロットなのだ。でも、「不毛」=ハゲって発想には笑えた(これが正解じゃないですが・・・)

以上12編。
それにしても、今回は「謎のメッセージ祭り」だった。
「小ネタ集」的なのは最初からなので気にはならないが、ちょっとネタ切れ感が出てきたのかもしれない。
でもまぁ楽しめる作品だろう。
(レベル的にはどれもあまり変わらないが、敢えていえば⑤かな)

No.1 7点 こう 2008/10/26 23:11
 日本人には絶対分からないミステリが多いですがストーリーは面白いと思います。個人的には「欠けているもの」がよかったです。原文で読めれば「その翌日」などはとても面白いと思いますが仕方ありません。会話と雰囲気はいつもどおり楽しめます。


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アイザック・アシモフ
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